佐野元春「SWEET16 30th Anniversary Edition」を聞いての感想 その2

昨日、佐野元春「SWEET16 30th Anniversary Edition」を聴いての感想、を書いた。昨日は、オリジナルアルバムと「Outtakes & Alternates」、「See Far Miles Tour Part I」まで聞いての感想だった。

今日、「See Far Miles Tour Part II」のライブCDを聴けたので、その感想を書いてみたい。

まず、「See Far Miles Tour Part I」でもそうだが、ライブCD化されているため、全曲ノーカットで完全収録しているところが嬉しい。VHSやレーザーディスク、DVDでリリースされたライブビデオの「See Far Miles Tour Part I & II」では、「See Far Milesのテーマ」が途中までしか入っていなかったこともあり、完全に入っているのは結構ご機嫌な気分になれる。

それにも増して、「See Far Miles Tour Part II」は、「Part I」からわずか半年の間隔を空けてのツアーなのにも関わらず、「Part I」の時の楽曲のアレンジが変わっているものが結構あるのが一聴して気づく点である。「僕は大人になった」、「ハートビート」はその一例だが、「ニューエイジ」にしても「ワイルドハーツ」にしても、微妙にアレンジが変わっていて、よりアルバム「SWEET16」の世界観に合ったアレンジに変わっているのが、とても印象に残る。

そして、楽曲一曲あたりの演奏時間が結構長いのもポイントである。だいたい5-6分ぐらいの長さの演奏になっていて、長いと7-8分の楽曲もザラである。その分、楽曲のループに乗れる環境が整っていると言えよう。

1993年1月24日の横浜アリーナの公演は観に行ってはいないが、その前日の23日の公演は見に行ってはいる。でも、今回のライブCDは24日の公演からのみの収録なので、前々から話だけは聞いていた「彼女の隣人」での佐野元春が歌うのを止めてしまい、なんか泣いているかのような仕草をした、という話の演奏そのものも入っているので、「なんか24日の公演見に行けばよかったかな」と今更ながら思ったりした。23日の公演も多分セットリストは同じだったとは思うのだが、「また明日…」を演奏していたのかどうかは記憶にない。ライブ本編はおそらくセットリストは同じだったと思うのだが、アンコールに位置する楽曲がこの24日のセットリストのまま23日も演奏したのかが記憶にないため、意外な選曲になっているような気がする。

CD2枚組の収録だが、CDの収録時間限界まで楽曲が収録されているので、MCを除けば、完全収録になっていて、当時のTHE HEARTLANDの演奏のテンションの高さがよくわかるようになっている。ライブ本編ラストの方からアンコールに至る盛り上がりはすごいと実感した。

これで、CDについては試聴完了。付属のブックレットの方も読み終わったので、残るはライブBlu-rayのみになるが、こちらは週末に時間見つけて視聴し、またこのブログにでも書いてみたいと思うが、総じて現時点での「SWEET16 30th Anniversary Edition」に対する満足度は高いと思う。「SWEET16」という傑作アルバムを隅々まで味わうことのできるBOXセットになっていると思う。

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