2024年卒業の学生の就職活動解禁のニュースを聞いて思ったこと

今日の夕方、NHKのテレビニュースを見ていたら、「今日、3月1日から2024年卒業の学生の就職活動が解禁されました」という内容のニュースを流していた。2024年の就職は、学生にとっては売り手市場になっているとの話で、初任給も上がっている企業が多いと聞いた。ニュースでは学生たちにインタビューをしていて、「理想の企業に入社したい」などという意見が目立っていたように思う。

学生へのインタビューを聞いて、ふと僕が思ったのは、「入社前の理想と会社入社後の現実に苛まれ、妥協するのか、理想を貫くべく退職するのか、どちらにしても、沖縄のフォークロックバンド、やちむんの”一生売れない心の準備はできてるか”の歌そのものだよね」ということだった。

理想に燃えて就職活動をしている学生が多いとは思うのだが、会社に入社すると、その理想とは異なる人生を歩まざるを得ないことも多い。今の時代だと、転職するのも以前に比べれば容易になったから、理想を目指して転職をする人もいるのだろうが、理想を飲み込んで、現実に対処する人もいるとは思う。その時に、この「一生売れない心の準備はできてるか」という歌の歌詞は、心にずんとくるものがあると思っている。

実際に、僕の人生を考えれば、学生時代は理工系大学で勉強しながら、会社に入社したら、技術職配属は1年未満で終わり、営業に配置転換をさせられ、その後も営業ではないが技術畑とは無関係な職種を転々とし、学生時代の理想とはかけ離れた人生を歩んでいる。それがいいのかどうかは判断つかないが、やはり「一生売れない心の準備はできてるか」と問われると、いまだに「できていない」と答えざるを得ない。これでよかったのか、と思う半生を歩んでいる。

今の学生たちが、この後の人生の歩みで「一生売れない心の準備はできてるか」と問われて、どう回答するのか、ちゃんと自信を持って答えられるような人生を歩んでほしいなと少しだけ思ったので、今日の記事に少し書いてみた。

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