一昨日、池袋のグランドシネマサンシャインのIMAXレーザーGTで鑑賞した、「ファンタスティック4:ファースト・ステップ」。ロードショー公開されたこの週末の興行収入が判明した。
全米では週末3日間で、1億1800万ドルを稼ぎ出し、当然ヒットチャートNo.1の成績を叩き出している。全世界では2億1800万ドルを稼ぎ出しているので、アメリカ以外で1億ドルを稼ぎ出したことになる。
フェイズ4から5にかけてのマーベルのスーパーヒーロー物は、徐々に映画としての稼ぎが悪くなっていったと言える。それは前にどこかで書いた気がするが、Disney+でのオリジナルドラマを作りすぎで、ファンですら脱落する状況にあったからである。ドラマと映画の作品が多すぎて、それらが相互に関係しているので、ファンもついていけなくなってしまったのである。
それに対し、この「ファンタスティック4」は、映画のレビューでも書いたように他のマーベル作品との関係性はポストクレジットを除いて全くない。複雑な設定がないので非常に気楽な気分で見ることができる。また、ドラマ自体が明るい雰囲気に満たされているし、家族愛がテーマなので親しみやすい。それが、ヒットした要因だろうと考える。
しかし、アメリカ以外で稼いだ1億ドルのうち、日本での貢献度がどうかというと、あまり貢献していないのではないかという気がする。僕が見に行ったグランドシネマサンシャインでは結構チケットの売れ行きが良かったが、他の映画館での観客動員がどうなのかはわからない。先ほど、アニメの「鬼滅の刃」が爆発的ヒットを記録している、というニュースも見たので、「鬼滅の刃」で客を取られていると思う。正確には普段映画館に来ない人が「鬼滅の刃」だけ映画館に見に来る、という状況だろうか。日本でのマーベル映画のファン層は薄いような気がするので、「鬼滅の刃」がなくてもそんなにヒットしないのではないかという気はしないでもない。
先週末はそれでも「ファンタスティック4」の上映回数が初回ということもあり、なんとか確保されていたが、今週末からは極端に減らされる可能性は高い。少なくともIMAXやDOLBY CINEMAでは「鬼滅の刃」や他の邦画の上映を取られると思う。そう考えると、一昨日に見に行って正解だったなと思っている。
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