Apple Musicで坂本龍一のアルバム「12」をDolby Atmosで聴く

先日、坂本龍一さんが逝去されて以来、彼の楽曲を追悼の意味も含めて、Apple Musicで聴いている。ニュースでは、CDショップで彼のアルバムが飛ぶように売れている、と報道していたが、僕はCDは買わないで、Apple Musicで彼のアルバムを聴くことを選んだ。CDを買っても数多く聴くかわからないのと、Apple Musicのカタログがかなり豊富で、聞き応えがあるからである。

その中で、坂本龍一さんの最後のオリジナルアルバムである「12」を今日、Apple TV 4K+AVアンプでDolby Atmosの出力で聞いた。「12」は今日が初の試聴ではない。今年の1月にリリースされた時に、iPhone+AirPods ProでやはりDolby Atmosで試聴している。

しかし、街中でiPhone+AirPods ProでのDolby Atmos音源の再生は、どうもイマーシヴ効果がわかりづらいところがあり、ただのステレオ音源でも空間オーディオ化によって結構圧迫感なく試聴できることから、Dolby Atmosの効果が感じづらかったのである。さらに言えば「12」の楽曲がメロディらしきものもなく、ミニマルな楽曲が多いところも、そう感じた部分ではある。

今日はAVアンプと5.1.2chのDolby Atmos構成で「12」を試聴したのだが、やはりスピーカーによるイマーシヴ・オーディオは効果が違っていた。スピーカーから音が聞こえるのではなく、自分の目の前でピアノやシンセサイザーの音が鳴っている感じはするし、音によっては自分の頭上を漂い、自分の耳のそばでアンビエントな音が流れていたりと、Dolby Atmosならではの効果が十分出ていた。最後の収録曲は、鈴の音の音が鳴っているだけだったが、この音が自分の頭上で鳴り出すのでビクッとしたぐらいリアリティがあった。

CD版ではステレオでしか聴けないので、Apple Musicを契約していて、自宅にDolby Atmosの再生環境があるのならば、それで試聴した方が、よりリアルな楽曲が楽しめると思う。Apple TV 4Kの空撮スクリーンセーバーを視聴しながらの「12」試聴は、かなりすごい体験になっている。

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