「シークレット・インベージョン」シーズン1第2話「約束」(Disney+)

あらすじ

モスクワでのグラヴィクによるテロは成功に終わり、それを阻止しようとしていたニック・フューリーは阻止に失敗したばかりか、アシスタントのマリア・ヒルをも失ってしまう。テロの犠牲者は2000人に達し、テロを起こした人物はアメリカ人だと断定されたため、アメリカとロシアの関係は悪化し、欧州の国々もアメリカを非難していた。しかし、実は欧州のVIPたちはすでにスクラル人の偽装によるものであり、彼らはグラヴィクのテロ行為を容認するどころか、スクラル人による地球侵略作戦の将軍にグラヴィクを指名する。1997年の時点で、ニック・フューリーとスクラル人のタロスは約束を交わしていて、クリー人によって故郷を追われたスクラル人が住める場所を探す、ということを話していた。それを両親をクリーによって殺された幼いグラヴィクも聞いていて、ニック・フューリーを信用していたが、結果的にニック・フューリーの約束は果たされないため、スクラル人による地球侵略計画を実行に移していたのだった。ニック・フューリーとタロスの関係も悪化していた。タロスはニック・フューリーがサノスの指パッチンによってこの世から消失し、5年間連絡が全く取れなかったことを非難していて、同盟関係も壊れていた。ニック・フューリーはマリア・ヒルの母からも非難され、さらに協力を願うべきローズ大佐がニック・フューリーの行動を抑制しようとするのを知ったニック・フューリーは、自分一人での戦いを決意する。その頃、グラヴィクの組織の中では、ある研究が続けられていた。ガイアもその一端を知り始めるのだが。

感想

前回の第1話のラストでニック・フューリーのアシスタントであったマリア・ヒルが死んでしまうという大きな事件に衝撃を受けたものだが、続く第2話ではグラヴィクを中心にスクラル人による地球侵略計画が着々と進行中であることが、明らかになってきていて、それも他の生命体に擬態できるスクラル人のため、すでに地球人のVIPに擬態しているという衝撃の設定に驚かされたところはある。ロシアとアメリカの対立もスクラル人の作戦によるものだが、なんかドラマの世界と現実の世界の関係がかなり似通っているので、人ごとではない物語展開になっているように思う。このエピソードではローズ大佐が結構目立つが、ウォーマシンとしてではなく、アメリカの代表という立場で欧州のアメリカに対する非難を交わす役割を果たしたり、ニック・フューリーに鈴をつけようとする役割を果たしたりと、ヒーローとしてではなく、どことなくアンチニック・フューリー的存在に描かれているのが印象に残るし、気になる状態でもある。そして、グラヴィクの組織の中で色々蠢いている部分もあり、それが今後の展開にどう反映していくのか、気になる要素が多い。ヒーローものとして見るにはちょっと重いドラマだと今の所思っているが、今後の展開がどうなるかは楽しみである。

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