スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド シーズン1第5話「スポックの混乱」(Paramount+/WOWOWオンデマンド)

あらすじ

エンタープライズはゴーンとの戦闘で破損した船体を修理するために、宇宙基地に入港していた。

修理中、エンタープライズのクルーには休暇が与えられる。ムベンガやオルテガス、チャペルは自然の中に行こうとするが、副長のウーナやラアンにつけられたあだ名を漏らしてしまい、ウーナやラアンを憤慨させてしまう。

ウーナとラアンは静かになった船体で装備チェックを行おうとするが、残った下士官が「エンタープライズ・ビンゴ」というゲームに興じているのを発見し、このゲームが何なのかを規則違反を犯してまで探ろうとする。

その頃、スポックは恋人のトゥプリングと再会していたが、二人が相手に対する気持ちを確かめるために魂のつながりを行ったところ、心が入れ替わってしまった。

パイク艦長はロバート・エイプリル提督から、クリンゴンとロミュランの間に領域を持つロンゴヴィアと同盟交渉を行うよう指令を出される。ロンゴヴィアと同盟を組めればベータ宇宙域への航路が開けるためである。しかし、ロンゴヴィアとの交渉は難航し、ロンゴヴィアはスポックと交渉する、と告げてきた。

パイク艦長はスポックとトゥプリングの心が入れ替わってしまったのを知ったが、トゥプリングにスポックのフリをしてでもロンゴヴィアと交渉するよう依頼し、トゥプリングもそれを受け入れる。

一方トゥプリングの体の中に入ったスポックは、トゥプリングが追いかけていたバルジャンというバルカン人を捕まえ、説得するために仕方なくトゥプリングのフリをする。その時に真実をチャペルに話し、チャペルの助けも借りる。

心の入れ替わったスポックとトゥプリングはお互い困惑しながらも相手の立場で任務を遂行する。

感想

今回のエピソードのメインテーマは、バルカン人スポックの地球人とバルカン人のハーフであるが故の独自の存在を確かめる点にある。スポックは恋人であるトゥプリングと再会して、愛情を確かめ合うが、スポックが任務を優先したことでトゥプリングがスポックに不信感を抱き、それを解消しようとして心が入れ替わったことで、スポックというキャラの独自性を表面化させている。

話は複数ストーリーが同時に展開していくが、メインは心が入れ替わったスポックとトゥプリングがお互いの任務を慣れない状態で遂行していくことにあり、それが故に相手の立場を理解する、というものである。

それと同時に休暇に入ったチャペルとスポックの関係性も示唆しているところはある。「宇宙大作戦」でスポックとチャペルの関係も示唆されていたが、それを10年前の時代で持ち出すところにリンケージを感じさせるところはある。

スポックの体に入ったトゥプリングが連邦の重大任務を代わりにこなすというテーマも、物語の中心を占める話である。連邦がベータ宇宙域に航行するための航路確保のために、ロンゴヴィアと交渉する、というメインの話になっている。しかも、ロンゴヴィアとの交渉のコツがトゥプリングの心を持ったスポックとの対応により判明するのは、面白い。

冗談かと思ったのが、クルーの休暇中も任務をこなすウーナとラアンが、下士官の間で流行っている「エンタープライズ・ビンゴ」というゲームの存在を知り、規則違反を犯してでもそのゲームの謎を解こうとする展開である。この二人のキャラに似つかわしくない展開で、面白い。

話的には息抜きエピソードと言ってもいいと思うが、各キャラクターが掘り下げられていて、印象に残るエピソードである。

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