映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」(Apple TV 4K/Disney+/4K UHD)

レビューの詳細は、インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(4K UHD/Disney+)|Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。

この映画は2023年のサマーシーズン・ムービーとしてヒットを期待されていた作品なのだが、劇場公開前からネット上では批判的な見解を多く見かけていた。僕自身は今更ながらの続編に関心が向かずに劇場には見に行かなかった。実際、劇場では思ったようなヒットにはならなかった。興行収入は赤字と聞いている。

そのせいか割と早くにDisney+で見放題配信が始まった。過去4作は一応見ているので、今日の午前中、本作を鑑賞したのだが、期待はずれな作品になってしまった。1980年代の3作品と比較すると面白くない。現代風にアップデートされているのかというとされておらずにノスタルジックなルックスをまとっているので、いつの時代の映画なのかということが気になった。

監督は過去4作を担当したスティーヴン・スピルバーグではなく、ジェームズ・マンゴールドが監督している。ジェームズ・マンゴールドは脚本にも関わっているので、面白くないということはストーリーも演出も良くない、ということになる。

インディ・ジョーンズが対峙する相手はいつものようにナチスなのだが、今回のナチスの残党が狙う財宝は時空を超える力を持つダイヤルで、それを使ってクライマックスで想定外の展開が繰り広げられることになる。その展開があまりに想定外だったので呆気に取られ、唖然としてしまった。作品の出来の悪さの一例としてもこのクライマックスのシーンは挙げてもいい。

インディ・ジョーンズを演じ続けるハリソン・フォードも80歳という高齢のため、アクションはきつい。そのためにインディが目立つシーンは少ない。インディとコンビを組むヘレナという若い女性の方が主役に見える。それも後半に行くにつれてヘレナの存在感が増してくる。インディ・ジョーンズの映画じゃなくてもいいのでは、と感じた次第である。

劇場でヒットしなかった理由が自宅でホームシアターで見るとよくわかる内容だった。劇場で見ていたら、入場料損した、と思ったかもしれない。

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