やちむんのCD「チムがある」を入手して聞いた感想

先日のAmazonのブラックフライデーでやちむんのCD「トゥナー,ストゥ&ピーツァ」を入手し、聞いた感想を書いた。その時に同時に「チムがある」も購入しているのだが、まだ聞いていなかった。週末の今日、聴く時間ができたので聞いてみた感想を書きたい。

「チムがある」は2枚組CDである。解説によると元々はファーストCDの「プリン」の前にカセットで制作されたアルバムが元になっているという。まだ山里満寿代さん加入前のバンド時代の音源である。

それを2001年に新たにリテイクして、曲順を入れ替えたのが1枚目の「チムがある2001」というアルバムである。アルバムの半分は過去のアルバムにも収録されている楽曲なので、初めて聴く楽曲は残り半分ということになる。過去のアルバムに収録されていた楽曲のリテイク版もアレンジが変わっていたり、ライブ音源だったりとバラエティに富んでいるので、楽しい。

初めて聴く楽曲は、割としんみりさせるような楽曲が多かったと思う。「パイプラインそばでそばを食べて」を始めとする「パイプライン3部作」が1枚のアルバムで聴けるのは、筋が通っている。

2枚目は音を整えたぐらいはしたのだろうが、カセットテープ版の「チムがある」をそのままCD化したものである。曲順は「チムがある2001」とは異なっているが、収録曲自体は同じである。

ただ、演奏メンバーが全く異なるので、荒削りなサウンドになっていて、当時のやちむんのサウンドに慣れてくるとアマチュア的要素が高いと感じるところもある。整っていない音楽のイメージである。

それでも別テイクとしての「チムがある」にはまだ駆け出しの頃のやちむんの勢いが感じられて、興味深いものがある。

面白いなと思ったのが、アルバムタイトルの「チムがある」を冠にした楽曲はこのアルバムには入っていないことである。「チムがある」は前述の「トゥナー,ストゥ&ピーツァ」に収録されていて、最初、アルバム「チムがある」の中に収録されているものだとばかり思っていたので、意表をつかれた。

やちむんの活動開始10周年を記念したこのアルバムは、やちむんの原点と10年後の立ち位置を明確化したアルバムとして、記憶に残してもいいのではないかと思っている。

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