昨晩、1月4日からBSフジで放送が開始された「太田光のテレビの向こうで」。番組最初のゲストは佐野元春だったので、HDDに録画して今しがた見た。1時間番組で、爆笑問題の太田光と佐野元春のトークが繰り広げられていた。
印象に残ったトークはいくつかあるが、佐野元春のいう「不条理に対してのパフォーマンス」という点や、「雪村いづみさんとの出会い」、「太田光の書いた小説に対しての感想」といったところに関心を寄せた。
特に「不条理に対してのパフォーマンス」については、僕も思うところがあって、興味深く視聴していた。この世の中、特に最近不条理な出来事が多々発生していくが、それに対してどうミュージシャンとして対応していくのか、といった話や、太田光がコメディアンとしてどうパフォーマンスしていくのか、といった話が彼らなりの考え方で語られていて、僕も同意である。
佐野元春が今のシティポップに対してどちらかというと否定的というのも、面白い話だった。シティポップで描かれるシティってどこのことだよ? シティじゃなくてストリートだよ、という展開は、なるほどと思ったものである。だから佐野元春のデビューアルバムが「Back to the Street」となっているのも、佐野元春なりの主張なのだろうと思う。
佐野元春や太田光が若い頃に影響を受けたアーティストたちへのリスペクトも、面白い話だなと思っていた。太田光がクレイジーキャッツに影響を受けているというのは、初耳で意外だった。
佐野元春がテレビに出るのはあまりないのだが、佐野元春ファンを公言する太田光とのトークということで、濃密な1時間ではなかったかと思う。
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