レビューの詳細は、ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶(HD/Amazon Prime Video)|Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。
昨日の夕方、このブログで「20日は体調良ければ、沖縄に関係したドキュメンタリー映画を配信で見たい」と書いた。昨日の夕方の段階で無料配信されていたのは、太田隆文監督の「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」がAmazon Prime Videoで配信されているだけだった。三上智恵監督の作品はいずれも別料金だったのと、太田隆文監督のドキュメンタリーで沖縄を取り上げた作品はこの作品と現在全国で劇場公開されている「沖縄狂想曲」だけだったので、今日は無料配信にこだわって、「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」を鑑賞することにした。幸い、しっかり睡眠も取れていたので、映画に集中できる体調に整っていた。
太田隆文監督は「沖縄狂想曲」とそのプロモーションでYouTubeで毎日30分程度の番組を制作していて、そのいくつかを見ていた僕としては、太田隆文監督の誠実さを認めているところもあって、今回「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」を鑑賞する気になったのだが、沖縄に取り憑かれていて、書籍を色々読んだり、実際に観光客が行かないようなところにも行ったりして沖縄に多少詳しくなったつもりの僕でも、この「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」で語られる内容は凄惨を極め、知らなかった事実を知り、かなり勉強になったし、80年前の過去の戦争の話ではなく、今、日本が推し進めつつある対中国、対北朝鮮の軍備増強計画がオーバーラップしていく感覚を受け、「また、日本は太平洋戦争戦前の状態に逆戻りか?」とかなり政治に対しての不信感を抱いたものである。
ただ、まだ救いがあるのはこういう映画が見られて、見た人には思考する時間が多少は残されている、という点だろうか。こういう映画を毛嫌いする人は多いから見られることは多くはないだろうし、中国脅威論、北朝鮮脅威論で思考停止している人にとっては、沖縄で今、何が起きているかについても「仕方ないよね…」の一言で片付けてしまいがちであるが、でも話は沖縄に軍備増強を押し付けて終わり、ではないのである。沖縄で起きている問題はこのままいけば日本全土を覆う闇となってしまい、気づいた時には自分が戦争の犠牲者になっている可能性が日々高くなっている事実から目を背けないでほしいのである。
こういう映画や現在公開中の三上智恵監督の「戦雲」を見て、何ができるのか、考えることが重要だと僕は思っている。そして、SNSでもブログでもいいから意見として発言する、ということをしていく以外に悪化していく事態を止める方法はないと認識している。もちろん、選挙があれば、問題を起こしていながら自浄能力が全くない自民党、公明党以外の政党に投票する、という行動も必要だと思っている。そういう小さな積み重ねが事態を好転させる状況につながると思っている。
今、忖度をして真相を伝えないマスメディアの垂れ流す情報だけを信じるのではなく、こういうドキュメンタリー映画を鑑賞して、自分ならどうする?と考えることが大切になってきているのではないかと個人的には思っている。
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