スター・トレック:ディスカバリー シーズン5第1話「レッド指令」(Paramount+/WOWOWオンデマンド)

あらすじ

連邦が設立されてから1000年を祝って、パーティーが開催されていた。そのパーティーの途中、コヴィッチ博士が急を要する任務を持ってくる。800年前から漂っているロミュランの船を回収するようにという司令だった。しかも、それは極秘任務のレッド指令によるものだった。

バーナム達ディスカバリーのクルーは、漂っているロミュランの船に接近するが、すでに盗賊であるモルとラアクのコンビが船の中に潜入して、ロミュランのパズル箱を手にして逃走しようとしていた。バーナム達はそれを阻止しようとして奮戦するが、U.S.S.アンタレスの助けも及ばず、ロミュランの船はワープしてしまう。

しかも、ワープした時に偽装の信号を大量に散りばめたため、バーナム達はどれが本物のワープ信号か不明になってしまった。そこで、バーナムは別れたブックを呼び戻し、彼に本物のワープ信号を推測させる。

結果としてベータ宇宙域の、ある惑星がロミュランの船を盗んだモルとラアクの目標であることを察知し、アンタレスと共にその惑星に移動する。

その頃、バーナムはアカデミーの講師になったティリーに連絡をとり、極秘のレッド司令の内容を調査させる。そして、惑星に着いたバーナムとブック、アンタレスのレイナー艦長がモルとラアクを探す。

モルとラアクはフレッドという売人と接触し、ロミュランのパズル箱を解読させ、中にあった日記を取り出すが、フレッドと揉め事になり、フレッドを抹殺してしまう。

一歩遅くフレッドの屋敷に着いたバーナム達は、モルとラアクの行方を探すことになるが、彼らは街の外れに船を隠していて、逃走しようとしていた。アンタレスは惑星の外から監視していたが、モルとラアクは、山の中のトンネルに逃げ込もうとする。トンネルを破壊すれば彼らの足を止められると判断するレイナーだったが、アンタレスがトンネルを破壊したあと、モルとラアクは山自体を破壊し、街を崩壊させようとする。バーナムはディスカバリーとアンタレスの共同シールドにより街の壊滅を食い止めるが、モルとラアクには逃げられてしまう。

一方、死んだシンスのフレッドの記憶を探っていたスタメッツとカルバーは、ロミュランの日記に書かれた内容を暴き出す。その記録を読んでいたバーナムは、事件の真相をコヴィッチ博士に問いただす。それは、生命の起源についての問題だった。

感想

シーズン5がファイナル・シーズンであると宣言されている「スター・トレック:ディスカバリー」が、Netflixでの配信を打ち切られてから早2年以上経って、ようやく日米同時配信になって登場した。初回は2話同時配信なのだが、まずはその第1話を見ての感想になる。

SFXはかなり派手だし、アドベンチャー的要素が十分にある展開になっている。シーズン4がブックの身に重くのしかかる展開で、重苦しい内容だったことを考えると、割と軽い内容かなと思う。

それでも、800年前のロミュランの船に連邦の危機が迫る何かがあるという設定は期待していたら、まさかの「新スター・トレック」の1エピソードの話とリンクしていたとは、かなり意外性がある。「ディスカバリー」がシーズン3から32世紀の話になっていて、過去のシリーズと関連性が薄れ掛けていたので、この設定は大変面白い。

それと同時に各キャラクターの成長や恋愛関係が次第に発展していく様子は、気持ちいいものである。ブックとバーナムの関係や、サルーの恋愛話など、興味深い展開が繰り広げられていく。

第2話をいつ見るか未定だが、期待しても良さそうである。

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