引き続き問題が拡大し、日本国内のみならず世界的な注目を集めている中居正広氏の性加害問題。この問題に対してフジテレビが一因となっているのではないかという指摘が以前からなされていた。しかしながら、フジテレビ側は現在のところ、その責任を認めていない状況だ。
それにもかかわらず、1月17日の記者会見において、フジテレビは「フジテレビと無関係の弁護士を含む調査委員会を設置し調査を行う」と発表した。しかし、この調査委員会は日本弁護士連合会（日弁連）が定義する「第三者委員会」の基準を満たしていないとの批判を受け、最終的に1月23日に正式な第三者委員会を設置し、その委員会に調査を依頼すると表明した。フジテレビは「選定されたメンバーはフジテレビと無関係の人物である」としており、これが現時点での公式発表となっている。
しかしながら、昨日の午後、Change.orgで集められた署名がフジテレビに届けられ、その際、署名を立ち上げた代表者たちが第三者委員会メンバーの見直しを求める要望を提出した。この要望の背景には、Arc Times編集長の尾形聡彦氏の指摘がある。尾形氏によれば、フジテレビが第三者委員会の委員長に選定した弁護士の竹内朗氏は、当初からフジテレビの依頼を受けて事態打開のための相談を行っていた人物であり、17日の記者会見で言及された「第三者」とは竹内氏を指しているとのことだ。
もし尾形氏の指摘が事実であるならば、この「第三者委員会」は名ばかりであり、フジテレビに都合の良い結論へと誘導される可能性が高いと考えざるを得ない。さらに、1月27日の記者会見において、署名者たちが要望した日枝久相談役の不在についてフジテレビが誠実な対応を見せていない点も、この問題への姿勢に疑念を抱かせる要因だ。竹内氏を委員長として起用し続けるのであれば、調査結果があらかじめ決まっているのではないかとの懸念が強まるだろう。
この問題の行き着く先がどこになるのか、僕にはまだ見えてこない。しかし、現在のマスメディアが自浄能力を欠いていることで、日本という国そのものが歪みつつあるように感じている僕としては、この事態を見過ごすことはできない。状況を改善するための取り組みが必要だと強く考えている。
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