兵庫県知事選は、僕にとって直接関係のあるものではないため、当初は対岸の火事のように捉えていた。この問題の発端は、元兵庫県知事である斉藤元彦氏が県職員に対してパワハラを行った疑惑が浮上し、それを受けて百条委員会が調査を開始したことだった。調査が終わらないうちに県議会が斉藤知事に対する不信任決議を可決し、知事選が実施されることとなった。
この知事選では、斉藤元彦氏がSNSを駆使して選挙戦を展開したこと、そして「NHKから国民を守る党」などの党首である立花孝志氏が斉藤氏を支援する形で参戦したことが大きな注目を集めた。結果として、マスメディアの予想に反し、斉藤氏が再選を果たした。
しかし、そこで話が終わらなかった。斉藤知事を支援していたPR会社が、ネット上での選挙活動の対価として報酬が支払われたことを公表し、それが公職選挙法に違反するのではないかという疑惑が持ち上がった。そして刑事告発が行われる事態に発展した。
今日の昼のニュースで、そのPR会社の関係先に対して検察と警察が捜索に入ったとの報道を耳にし、この問題が今後どのように展開していくのか、ますます不透明になってきたと感じた。さらに、昨日には兵庫県知事選で稲村氏を支持した兵庫県内22市長に対する告発が兵庫県警に受理されたとの報道もあり、事態はますます混迷を深めている。
僕は兵庫県民ではないため、直接的な影響を受けているわけではないし、これまでこの問題についてブログで触れてこなかった。「NHKから国民を守る党」について書いたことはあるものの、知事選そのものには関与してこなかった。個人的な意見はあるが、それを表明することは控えてきた。
しかし、今回の報道を受けて、兵庫県民が斉藤知事を支持した選択が果たして正しかったのかという疑問が浮かぶ。もちろん、稲村氏を支持した22市長に対する告発も警察が受理している以上、現時点では何が真実なのか判断するのは難しい。ただ、一つ言えるのは、「ネットの情報が必ずしも真実を語るとは限らない」ということだ。既存のマスメディアに対する不信感が根強いことには僕も同意するが、ネットの情報だけを盲信するのも危険だと感じている。ネットで得られるのは、結局のところ、自分の意見に近い人たちの声にすぎない。そのことを理解したうえで情報を取捨選択する姿勢が求められるのではないかと思う。
いずれにせよ、今後、検察や警察の捜査が進み、何らかの結論が出るだろう。引き続きこの問題の行方を見守っていきたい。
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