映画「オッペンハイマー」(IMAXレーザーGT 2D/グランドシネマサンシャイン)

クリストファー・ノーラン監督にアカデミー賞の主要部門をもたらした「オッペンハイマー」は、過去に輸入盤4K UHD Blu-rayでも鑑賞したし、原作本も読んだ。そして、福岡のキャナルシティにある映画館のIMAXレーザー4Kでも見ている。

しかし、横浜に引っ越しをしてきて、池袋にあるグランドシネマサンシャインのIMAXレーザーGTで映画を見るようになり、ネットの情報で6日間限定で、「オッペンハイマー」のリバイバル上映が行われると聴いて、「是非、IMAXレーザーGTで見たい!」と思った。ノーラン監督の意図した画面サイズを再現できるのは、グランドシネマサンシャインと大阪の109シネマズにあるIMAXレーザーGTだけだからである。

上映時間の関係もあったので、見に行けるか微妙だったが、土曜日の夕方の回ならば見にいけそうだったので、オンラインでチケットを確保し、先ほど鑑賞してきたところである。なお、6日間限定公開なのは、「白雪姫」が控えているからのようである。

過去に感想を色々書いているので、今回は圧倒的な映像の迫力と音響効果を楽しむために観に行ったようなものだが、やはり、1.43:1のアスペクト比で上映される映像には圧倒された。IMAXレーザー4Kの1.90:1のアスペクト比よりも縦長なので、映像に対する没入感がすごくて、3時間という上映時間を全く飽きさせることなく、ストーリーを進めていく手腕は、見事だと思う。

また、ルドウィグ・ゴランソンの奏でるBGMがとても効果的で、ドラマの盛り上げにいかに貢献しているかが、3回目の鑑賞で理解できた。

改めて鑑賞して、やはりこれはオッペンハイマーとストロースがそれぞれ、自分の犯した罪を償うストーリーなのではないかと思った。物語途中までは、世界初の原爆開発物語なのだが、それは物語途中で終わってしまい、後は、オッペンハイマーの聴聞会と、ストロースの公聴会がクライマックスを飾る展開になっているからである。

そして、オッペンハイマーを取り巻く女性の物語でもあると、今回認識した。共に共産主義に傾倒していたジーン・タトロックとキティとの関係が結構複雑だからである。ジーンも精神を病んでいて付き合うのは大変な部分はあったが、キティも3回目の結婚だし、子育ては放棄するし、アルコール依存だし、それでもオッペンハイマーを励ます立ち位置にいるし、でかなり重要なキャラクターである。

去年、IMAXレーザー4Kで見た時には、IMAXレーザーGTでの鑑賞は夢であったが、今回その夢が実現できて、感無量である。昨年11月の「インターステラー」に続き、今回、「オッペンハイマー」もIMAXレーザーGTで見られたので、満足である。ノーラン監督の作品でIMAXフィルムで撮影された作品でIMAXレーザーGTで見ていない作品はまだ3本あるので、機会があったら見てみたい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました