野火(2014)(Fire TV Stick/HD/U-NEXT)

レビューの詳細は、野火(2014)(HD/U-NEXT)|Fire TV Stickで観た映画のレビューを参照のこと。

この2014年版「野火」を見ようと思ったきっかけは、今年の5月に輸入盤Blu-rayの新譜情報で1959年版「野火」が、アメリカのクライテリオン・コレクションで8月にリリースされるという情報を知ったことである。

1959年版「野火」は、戦後80年の節目として現在劇場公開されているのであるが、その情報をネットで漁っていた時に2014年版「野火」の存在を知り、2014年版「野火」も劇場でリバイバル公開され、一部劇場では監督である塚本晋也の舞台挨拶もあることを知った。

舞台挨拶のある2014年版「野火」を劇場で見たいかなと思ったが、先週と先々週の2週間で3回も映画館で映画を観てしまい、冒頭のリンク先のサイトでのレビューが滞っていたことと、映画館に映画を観に行くと費用がバカにならないこと、そして、塚本晋也監督の舞台挨拶が腰痛のためにオンラインリモート挨拶になってしまったこともあって、ホームシアターで2014年版「野火」を観られないか調べたところ、U-NEXTが見放題配信していたので、天気の悪い今日は大人しく自宅に篭り、ホームシアターで2014年版「野火」を鑑賞した次第である。

映画の感想は前述のリンク先に任せるが、塚本晋也監督の感じる現在の日本の戦争に対するあり方に対する危機感は、この映画の中の描写でも十分に伝わってくる。ただ、映画の弱点として主人公を含む登場人物のセリフがあまり聞き取りやすくないので、登場人物が何を喋っているのか、わかりづらい。そのために、物語の本質がスポイルされる面はあると思う。

1959年版「野火」のクライテリオン・コレクション版4K UHD Blu-rayはAmazonに注文済みで、アメリカから配送中なので、届いたら鑑賞したいとは思うが、作品としての出来は1959年版の方が高いようではある。ただ、2014年版も塚本晋也監督の想いが伝わってくるところはあるので、戦争の悲劇がよく現れているとは思う。

最近の日本の風潮は、また戦争をしたい、という間違った方向に歩んでいるが、こういう反戦映画を見ることで、その歩みに対するカウンターになればいいなとは思っている。あえて8月の会社の夏季休暇にこういう映画を観て、思ったことをブログ等で発信することで、効果を少しでも出せれば、とは思う。

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