先週の土曜日、センタースピーカーを設置し、フロントハイトスピーカーも突っ張り棒を使って設置し、AVアンプの設定を行った上で、Dolby Atmosの5.1.2chスピーカー構成がリニューアルしたことは、先週に書いている。
その設定でNetflixのドラマ「ウェンズデー」や4K UHD Blu-rayの「ノスフェラトゥ」をDolby Atmosで見て、効果が絶大であることを喜んだのだが、これらの作品や、過去に見たDolby Atmosの映画ブルーレイを見返すと、音場感に不満が出てきた。
具体的にはフロント側では高さ方向に音が広がるが、サラウンド側では高さがないことと、サラウンドチャンネルの左右の音のバランスがよくなく左チャンネルの音量が強いこと、前方の天井方向の音も左はよく出ているのだが右側はあまり出てこない、といったものである。
よくスピーカーの設置を見ると、フロントチャンネルの左右のスピーカーの設置位置は対称的ではなく、少しずれが発生していたし、フロントハイトスピーカーの向きもズレがあるので音の配置が悪かった。また、AVアンプの設定を行った際に僕自身はスピーカーの外に逃げて設定していたのだが、逃げた位置が悪かったのか、サラウンド左チャンネルが音が大きくなるような設定になってしまった。
それで、昨日の朝、エアコンを入れていなくて室内の騒音がない状態で、スピーカーの設置位置を修正した。フロントスピーカーは左チャンネルを基準にして右チャンネルの位置を少しずらして対称になるような設置に変えた。フロントハイトスピーカーもソファに座った僕にスピーカーが向くよう位置を修正した。そして、AVアンプの設定をもう一回やり直した。その際にスピーカー配置の外でかつスピーカーに影響を与えないような位置に逃げて測定を行うようにした。最後にソファの位置をAVアンプの設定を行ったマイクの位置に僕の頭が来るようにずらした。
その結果、音のバランスが格別によくなったようである。昨日はNetflixの「ウェンズデー」とIMAXドキュメンタリーのBlu-ray「ケイブズ」、今日はDisney+の配信版「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」を鑑賞した。「ウェンズデー」と「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」はDolby Atmosでの配信だったのだが、映像に没入できるかのような空間的サラウンドが印象的で、音のバランスは改善されたし、Blu-rayの「ケイブズ」はdts-HD MA 5.1chなのでdts Neural:Xモードでの再生になったが、BGMや効果音が擬似的にオブジェクト配置に変わって臨場感が向上していた。
Dolby Atmosをフロントハイトスピーカー設置と、センタースピーカー設置で再生すると格別に臨場感は向上するのは先週の設定でも理解できたが、AVアンプ側で調整するとはいえ、スピーカーの設置位置や向きをできるだけ誤差なく対称的に配置するとその臨場感がさらに上がるというのは驚きだった。しばらくはこの状態で様々なドラマや映画を鑑賞していきたい。
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