映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」を輸入盤Blu-rayで見た雑記

レビューの詳細は、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』Blu-ray(輸入盤)レビュー|迷いと決断の狭間で示された“最も暗い時”の光【SDR / Dolby Atmos】を参照いただきたい。

この映画はAppleのiTunes Storeでデジタル配信の4K版も所有している。デジタル版の場合は所有とは言わないが、見ることのできる権利は持っている。だが、デジタル配信版を見たわけではない。今回試聴した輸入盤Blu-rayも持っていて、どちらで見ようか迷っていた。

画質を取ればiTunes Storeの4K配信版になるのだが、4K配信版はサラウンドが5.1chに制限されているのである。逆に輸入盤Blu-rayだと画質はHDに制限されるがサラウンドはDolby Atmosに拡大する。それでどちらで視聴しようか迷っていた。

ただ、物理メディアのBlu-rayは次第に市場が縮小しており、プレイヤーを販売するメーカーも減少していく中、大量に物理メディアを所有している僕としては、物理メディアであるBlu-rayで視聴したいという意識の方が強くなってきていた。また、9月にDolby Atmosの再生環境を整えたこともあり、4Kで映画を見るよりはDolby Atmosで映画を見る方に気持ちは傾いていた。

そうした経緯からDolby Atmosが収録されている輸入盤Blu-rayの方で「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」を見ようと思っていた。前からそう思いつつ、伝記ドラマなのでなかなか手を出しづらかった。

昨日、「トロン:アレス」をIMAXで見て、「今日は"ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男”を見よう」と昨晩から考えていて、今日、予定通り鑑賞した次第である。

チャーチルという第二次世界大戦時のイギリスの首相の名は知ってはいたが、世界史に詳しいわけではない僕としては、ヒトラーの猛攻に対して立ち向かう姿勢を見せるチャーチルの実情を知ることができたのは、いい勉強になったと思う。

画質がHDなのは多少物足りなかったが、音響がDolby Atmosで再生できたのは大きな収穫だった。ドラマものなので大して三次元空間に広がるサラウンドにならないだろうという思い込みに対して、実際の映画は登場人物のセリフまでオブジェクトとしてサラウンドからセンターに移動したり、天井方向の音の広がり感が素晴らしい出来だったり、視聴位置の左右に広がる音場感と言い、予想以上に効果をあげていたのである。

クリストファー・ノーラン監督が描いた「ダンケルク」の裏の話が映画のメインの話にもなるところは、指揮命令系統側と現場側を両面から見ているようで面白かった。

総じて堅苦しい伝記映画かと思ったら実際はテンションの高い政治映画で、思わぬ掘り出し物である。この手の映画はあまり見られない傾向にあるが、「ダンケルク」を見ていたならば、その裏の面を描いたこの作品を見た方が色々な知識を得ることができていいと思う。

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