スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド シーズン4第4話「明暗の世界」(WOWOWオンデマンド)

あらすじ

連邦の探査機「アンジェロ1」がクリンゴンの領域に入ってしまった。エンタープライズはクリンゴンに見つからないようにしながら「アンジェロ1」の回収を図るが、「アンジェロ1」を回収したものの、「アンジェロ1」をシャトルで回収しに行ったウーナやムベンガ、ウフーラはクリンゴンのD7に発見されそうになり、クリンゴンが支配するマト・アーという惑星に避難する。

マト・アーで見つからないよう住民の格好をしていた3人だったが、ウーナはネヴェットというクリンゴンの手先である女性に間違えられる。ネヴェットはしばらく姿を消していたため、姿形がそっくりなウーナがネヴェットと思われたのである。

ウーナもそれを利用してネヴェットのふりをしてマト・アーの住民たちの情報を得始めるが、ネヴェットはクリンゴンの手先でありながら、クリンゴンに対するレジスタンスのリーダーでもあったため、次第にレジスタンスの情報も入り始める。

クリンゴンは身分証明書を持っていない住民を厳しく問い詰めていたが、ウフーラが標的にされ、拷問を受けてしまう。しかし、ウフーラは拷問に耐え、情報を漏らさないどころか、レジスタンスの情報をも手に入れることになる。

一方、エンタープライズ艦内では探査機の調査をしていたが、あるメモリから情報が抹消されているのをラアンが発見する。そのため、誰が情報を抹消したのかを調べ始めるが、その行き着いた先は意外な人物だった。

レジスタンスの情報を手に入れ、ネヴェットの最後を知ったウーナは、レジスタンスのクリンゴンに対する反撃を成功させるため、密かに動き出す。ムベンガはそれを止めようとするのだが、ウーナの想いは強かった。

感想

このエピソードが印象的なのは、ラストを除いてなんとモノクロ画面でストーリーがずっと進行してしまう、というところにある。ウーナたちが避難した惑星マト・アー付近の光の加減が色を消した、という設定にはなっているが、ドラマ的にはノアールの要素を強く持っているので、その雰囲気を上手に醸し出している。

物語はウーナの一人舞台といったところで、マト・アーという惑星のレジスタンスのリーダーであるネヴェットに容姿がそっくりなウーナが、ネヴェットの後を継いでクリンゴンに支配されるマト・アーを一時的にも解放するという話である。クリンゴンも「宇宙大作戦」や「スター・トレック:ディープ・スペース・ナイン」でおなじみのコールが登場してくるので、結構面白い展開になっている。

ただ、物語のラストは割と重い。ムベンガが医者でありながらかなり人を殺しているところも示唆されているので、そうした過去を持つムベンガがウーナに語りかけるシーンは単なるノワールものではなく、心に残るエピソードに仕上がっている。

マト・アーの領域に入り込んでしまった探査機を回収したエンタープライズが探査機の調査をしている時に発見した秘密をラアンが解いていく展開も、サブエピソードとして面白い。その秘密に意外な人物が関わっているオチといい、興味深いサブエピソードである。

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