映画「ライフ」(Apple TV 4K/iTunes Movies/4K UHD)

 レビューの詳細は、ライフ(4K UHD/iTunes Movies)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。いわゆる「エイリアン」もののパターンを踏襲したのが、この「ライフ」ではあるが、エイリアンに相当する生命体カルビンが火星の土の中に埋まっていた、という設定は新味を感じるところである。カルビンが発見された後、国際宇宙ステーションでカルビンはどんどん加速度的に成長していき、国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士たちの身に危機が迫っていく、という展開は「エイリアン」とほぼ同じ。ただ、「エイリアン」と違い、出演俳優たちが豪華なので、「この俳優が演じるキャラクターがあっけなく死んでしまう」と驚くところはある。日本からは真田広之が参加し、日本語で出産する妻と会話するシーンがあるのは、変な日本を描いてはいないので、アリかなと思う。ただ、日本語で喋っているのに日本語字幕が出るのは、不思議な感じだが。ラストは「エイリアン」とは違って、そういうオチにするのか、と少々面白い展開だったが、全般的には「エイリアン」を越すような展開は感じられず、物足りない結果に終わっている。映像は4K UHD/DOLBY VISIONで収録されているが、マスターデータが3.2Kなので、アップスケール4Kになり、精細感は少々乏しい。色彩もきちんとは出ているが、コントラストが強い感じではないので、物足りない感じを受けてしまう。音響はDOLBY ATMOSでミックスされていて、こちらは国際宇宙ステーションの内部の狭さを生かした音響効果を最大限発揮している。カルビンの移動感などの三次元サラウンドは効果があり、音で物語を語っている感じはする。

コメント

タイトルとURLをコピーしました