映画「007 スカイフォール」(Apple TV 4K/iTunes Movies/4K UHD)

 レビューの詳細は、007 スカイフォール(4K UHD/iTunes Movies)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。ダニエル・クレイグが007/ジェームズ・ボンドを演じるシリーズ3作目にして、007シリーズでは23作目に当たる「007 スカイフォール」は、007シリーズの生誕50周年を記念したものになっている。話は、ボンドの上司であるMの過去にまつわる事件が、Mに襲いかかり、ボンドがそれを阻止すべく敵であるミスター・シルヴァーと対決するというものである。監督にアカデミー賞を受賞したサム・メンデスが就任し、派手なアクションシーンを見せている。物語冒頭のバイクチェイスシーンや、中盤のMI6爆破シーン、地下鉄の脱線シーンなど、見応えのあるど迫力のアクションシーンが満載である。また、Mが事件の中心にいることから、物語の舞台がイギリス国内になっていることが多く、世界を股にかけるボンド映画にしては、割と狭い世界での話になっているといえる。「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」でMが変わっていたので、なんでだろうと思っていたら、この「007 スカイフォール」でMが変わる理由がきちんと描かれていたので、納得してしまった。映像は4K/DOLBY VISIONで収録されていて、マスターデータも4Kであることから、映画はネイティヴ4Kでの収録になっており、高精細な映像が堪能できる。DOLBY VISION収録なので、イギリスの陰鬱な空や、ロンドンの地下鉄の暗さ加減などが微妙な描き分けをしていて、効果的である。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chでの収録ではあるが、サラウンド感は結構ある。流石に高さ方向の効果は薄いが、前後左右の移動感は魅力的で、没入感を感じる。

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