レビューの詳細は、BLACK PANTHER(4K UHD Blu-ray)/ブラックパンサー/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。マーベル・シネマティック・ユニバースの第18作目に当たり、制作陣や主演俳優の大半が黒人で締められているブラックパワー全開の映画が、この「ブラックパンサー」である。作品の出来も良く、アカデミー賞で作品賞を含む7部門にノミネートされ、3部門を受賞した経歴を持っている作品である。これまで、黒人は差別の対象で(これは今でも現実に残っているが)、映画で黒人のヒーローが誕生するなんて想像もしなかったのだが、この「ブラックパンサー」はアフリカ系黒人が主人公も味方も敵も活躍をするという黒人映画になっており、画期的出来事として語られている作品である。ブラックパンサー自体は「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で初登場しているので、この「ブラックパンサー」は誕生物としてではなく、これまでシリーズで語られてきた希少金属ヴィブラニウムとワカンダという小国の説明に時間を費やしている感はある。そして、今回の敵も全くの他人ではなく、主人公ティ・チャラの親戚に当たる男が敵になるという、意外と狭い世界での戦いが主になっている。そもそもの発端がティ・チャラの父であるティ・チャカが起こした行動の後始末を、息子のティ・チャラが行うという、身内映画であるところが面白い。なので、敵であるキルモンガーにも共感できるという設定になっている。映像はソースフォーマットが3.4Kでマスターフォーマットが4Kなので、4K UHD Blu-rayは4Kネイティヴの映像になっており、高解像度が楽しめる。また、DOLBY VISIONを採用しているので、色使いが鮮やかである。音響はDOLBY ATMOSで収録されており、効果的なイマーシヴサラウンドを再現している。
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