あらすじ
1693年のマサチューセッツで、アガサは魔女として認定され、仲間から抹殺されかけるが、その高い魔女能力により、他の魔女の力を吸い取って自分のものにしていた。それから時代は流れ、現代でもアガサはウエスト・ビューで魔女として活動していた。そのアガサは、ワンダの能力に興味があった。ワンダもパワーを使おうとするが、アガサの屋敷内では力を封じ込められていて、使えなかった。アガサはワンダのパワーの源がどこにあるのかを探るべく、ワンダの過去から現代までをドラマ形式で確認する。それはワンダにとっても心が痛む過去との再会だった。少女時代のソコヴィアの内戦から、ヒドラの被験者としての活動、アベンジャーズに入り、ヴィジョンと親しくなる経緯、そしてヴィジョンを埋葬したいのに、ソードがヴィジョンを解体して調査をしてしまっていることなど。その過去の心の痛みに耐えかねたワンダはウエスト・ヴューで超能力を解放し、現実改変の世界を作り上げてしまう。その世界がシットコム形式の世界だったのは、ワンダが好きなテレビ番組がシットコムだったからである。一方、ソードは解体したヴィジョンから新たな人造人間を生み出し、ワンダの世界に入り込もうとしていた。
感想
「ワンダヴィジョン」が第8話になって、ついにシットコムの形式から離れたストーリーがシリアスに展開する。特に「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」とリンクするワンダの過去との遭遇には、心痛むところがある。番組はこれまでシットコム形式で放映してきたのだが、それは幼少期のワンダの好きなテレビが、父の持っていたシットコムの「ディック・ヴァン・ダイク・ショー」に由来していることも判明する。ワンダは幼少期から、時に触れて、親しい者との別れを経験してきて、心が痛んでいたのだと思う。それがヴィジョンの死によって最大限に心を揺さぶられ、自分のパワーを使って、心を癒す世界を作り上げたのだと言える。しかし、その世界にアガサは何をしようとするのか、そしてソードの目論見はどうなのか、ラスト1話でどう完結するのか、期待が高まる。
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