あらすじ
ディスカバリーに乗り込んだアディラという女性は、地球人だったが共生生命体を体に宿していた。本来トリル人しか共生できないはずが、地球人と共生したせいか、アディラは過去の共生生命体の記憶にアクセスできないでいた。惑星連邦のメッセージを12年前に発信していたセンナ・タルの記憶にアクセスするためには、トリルの住む惑星に行くしかなかった。ディスカバリーは胞子ドライブでトリルの住む惑星に行く。サルーは胞子ドライブを稼働できるのがスタメッツだけということに不安を覚え、スタメッツとティリーに代替え方法を検討させる。トリルの惑星に着いたディスカバリーはトリル人と交信し、マイケルとアディラの二人を地上に送り込む。しかし、地球人であるアディラが共生生命体と合体していることに不愉快感を覚えたトリル人は、アディアの記憶の障害を取り除くのを拒否する。ディスカバリーのクルーがストレス過多になっていることに危機感を覚えたサルーは、クルーを休養させ、士官たちに食事会に誘うが、物の見事に失敗してしまう。
感想
物語は、トリルの共生生命体と合体しているアディラの記憶障害が取り除けるのかという展開と、誰も知り合いも恋人も友人もいない未来に来てしまって、ストレスが過多になっているディスカバリーのクルーのストレスをどう取り除くのか、サルーが悪戦苦闘する物語の二本立てで進んでいく。「スター・トレック:DS9」で登場しているトリル人が、この「ディスカバリー」で再登場するのは、シリーズを見ている僕的には感慨深い。そのトリル人が共生生命体を抱えている、アディラという女性の過去の記憶を取り戻す試みに、協力するのかしないのかというところに話のポイントがある。アディラがなぜ共生生命体を抱え込むようになったのかの経緯もその中で描かれるが、結構複雑である。もう一方のディスカバリーのクルーのストレス過多の解消方法だが、艦長のサルーは士官を食事会に誘って交流を密にしようと企むが、ふとしたことからそれは失敗に終わってしまう。しかし、最後に別のストレス解消法が登場し、問題が解決しているのは、スター・トレックらしい展開である。今後は、崩壊した惑星連邦の残党がどこにいるのかを探す旅になっていく。
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