広島・呉の旅行も2日目となり、僕にとっては初めての土地である呉に今日、赴いた。呉は映画「この世界の片隅に」の主な舞台になった土地である。旅行に行く前に観光案内所のロケーションマップを調べていたところ、すずさんが嫁いだ北條家の位置も書いてあった。たしか映画が公開された2016年ごろは監督の片渕須直さんが、「辰川のバス停より先は一般住民の生活地だから、聖地巡礼を行わないように」と言っていたはず。それが観光案内で地図に載るようになったのだから、ブームも終わったのだなと思って、朝一番ですずさんの家に行ってみた。しかし、地図と実際の道路の位置が微妙に違うので、バス停からすずさんの家にたどり着くのに45分もかかってしまった。つまり迷子である。iPhoneのマップとロケーションマップを睨めっこしながら、ようやく現地にたどり着いた。実は、この場所は原作者のこうの史代さんが元々住んでいた場所だという。だとすれば、余計に場所検索をされたくはないだろうと思った。それでも、説明ボードと、円柱の石、井戸水を見ていると、映画と現実の境界線が消えていくのを感じていた。もし、これを読んで「行ってみようかな」と思ったら、多分迷子になり、坂を上がったり下がったりで息が切れることは間違いがない。ペットボトルのドリンクはあらかじめ用意しておくことをお勧めする。
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