レビューの詳細は、シャフト(2019)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。1971年の「黒いジャガー」、2000年のリメイク版「シャフト」に続く再リメイク版がこの「シャフト(2019)」なのであるが、主役であるシャフトが祖父、父、息子と三代にわたって登場するのが、単なるリメイク版ではない設定になっている。今回の作品は2000年に公開された「シャフト」で主役を務めたサミュエル・L・ジャクソンが父となり、息子であるJJと麻薬組織を壊滅すべく奮闘する展開になっている。ただ、父と子のバディ物ではあるものの、展開は少し面白くない。性格の大きく違う父と子が、互いを認め合うように話が展開していくのだが、その過程が弱いと言わざるを得ず、アクション映画としての面白さに欠けている。アクション物ではあるが、会話劇的要素が大きく、物足りない部分がある。クライマックスで1971年の「黒いジャガー」で主役のシャフトを演じたリチャード・ラウンドトゥリーが登場して、活躍するのは面白いと思う。出来は水準より下回っているとは思うが、気軽に見られる映画である。
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