スター・トレック:ディスカバリー シーズン2 第4話「カロンへ」

あらすじ

ドック入りしていたエンタープライズの副長が、パイク艦長にスポックの逃走経路を指し示す地図を持ってきた。それを持ってパイクはディスカバリーにスポック追跡を命じる。しかし、ワープの途中、巨大な有機・無機生命体に捕まり、ディスカバリーは身動きが取れなくなる。それどころか、エンジンルームとの連絡も取れなくなり、船内の翻訳機はデタラメな言語を返し、船内を混乱に陥れる。その頃、サルーは体調の不良を訴えていたが、その有機・無機生命体と遭遇し、自分の死期が近いことを悟る。その一方で、ティリーに取り付いていた生命体も、船内のバリアーが解けたことから、ティリーに再び取り付き、彼女をコントロールして、ディスカバリーが胞子ドライブを使用できないよう働きかける。

感想

物語は本筋とはあまり関係ない展開ではあるが、スター・トレックらしい展開の話で、見ていて爽快感を感じるエピソードである。特に、サルーの種族であるケルピアンの生命に関する特性と、ディスカバリーを捉えている有機・無機生命体との関連が、物語に重要な要素になっていて、それが解決していく様は、快感ですらある。サルーが死期を悟りつつ、懸命に任務に就く様は、サルーの重責を表していて、興味深いものがあった。そして、サルーとマイケルの関係がこれまで以上に強くなっているのも、重要である。一方でティリーに取り付いた生命体が胞子ドライブを使うことに警告を発しているのは、また面白い展開である。「宇宙大作戦」以降のシリーズではこんなオーバーテクノロジーは使っていないわけで、どうこのテクノロジーを封印するのか、気になっていたのだが、その前振りのような感じがする。話は変わるが、エンタープライズの副長は、「宇宙大作戦」のパイロットエピソード通りに女性クルーだったのは、凝っていると思った。

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