映画「2001年宇宙の旅」は、2018年に制作50周年を記念して、70mmプリントでの上映、IMAXでの上映、そして4K UHD Blu-rayのリリースと、リバイバル上映が相次いだ。映画は以前にレビューを書いているが、映画だけでは理解に苦しむところが何箇所かあると感じていた。そこで、過去に読んだものの、改めて購入し再読したのがこのアーサー・C・クラーク著の「2001年宇宙の旅-決定版-」である。映画「2001年宇宙の旅」は、アーサー・C・クラークとスタンリー・キューブリックの共作による脚本であり、そのアーサー・C・クラークが映画の製作と同時にストーリーを書いていることから、映画で理解に苦しむ展開だったところが、明確に描かれているのが特徴であると言える。もちろん、映画と小説の設定では異なる点も多く、必ずしも小説が映画の補完になっているとは言えない部分もあるのだが、それでも重要な部分については、映画を見て理解できなかったら、この小説を読むことで、理解できるようになると言える。映画「2001年宇宙の旅」は、この小説版「2001年宇宙の旅」を持って成り立っている作品であると言えるだろう。
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