レビューの詳細は、A GOOD DAY TO DIE HARD(Blu-ray)/ダイ・ハード/ラスト・デイ/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。大ヒットシリーズ「ダイ・ハード」の第5作目にあたる作品が、この「ダイ・ハード/ラスト・デイ」なのだが、ストーリーの出来はあまりよくない。主人公はジョン・マクレーンなのだが、彼の息子であるジャックと一緒に行動していることで、ジョンの影が薄くなっている感がある。ジャックはジャックで、CIAの意向を受け、ロシアの政治家の持つ重要な資料を探すため、父を認めていない部分があり、その親子の関係が薄い描写なので、感情移入できにくい内容になっているのが、原因である。また、ロシア内部の政権争いが事件の舞台になっているので、ロシア語での会話も多く、ストーリーについていくのが難しい部分もある。アクションシーンは派手で、サラウンドの効果も抜群なのだが、なんか漫画のようなジョンとジャックのアクションを見ていると、現実離れしていてだんだん飽きてくるところもある。物語前半のカーチェイスは見応えあったのだが。第1作目のようなストーリーを期待すると、がっかりする映画であることは間違いない。シリーズを重ねるごとに出来が悪くなっていくパターンである。
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