アーネスト・クライン原作の「ゲームウォーズ」をハリウッドを代表する映画監督、スティーヴン・スピルバーグが映画化したのがこの「レディ・プレイヤー1」である。2045年の荒廃したアメリカの現実と、仮想空間「オアシス」を交互に描きながら、「オアシス」の管理権を巡って、世界中の人々が競争するのがこの物語の骨子になっている。原作ものの映画化だが、原作に登場するキャラや音楽、映画、ゲームなどの権利の関係で、映画の展開は原作とは異なっている。スピルバーグが監督したせいか、80年代の映画をネタにした展開が多いようにも思う。もちろんそういう小ネタを知らないでも、物語は楽しめるのだが、80年代に青春を生きて来た身としては、この小ネタはかなり物語上楽しめる要素だったと思う。ネット上で散々書かれたガンダムもクライマックスで奮闘。なかなか燃えるシーンだったと思う。原作では分かりづらかった敵の存在も映画化に当たって分かりやすくなっており、勧善懲悪的だったと思う。IMAX 3Dの映像はフルサイズのシーンはなかったものの、「オアシス」のシーンと、現実のシーンで差をつけ、現実の過酷さを分かりやすくしている。音響も素晴らしい効果を発揮していて、5.1chのサラウンドがフルに鳴っていた。ゴールデンウィークに見るにはオススメの一本である。
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