DCコミックに出てくる悪役たちが、何の因果か、世界の平和を守るために、チームを結成して悪魔と戦うという、一風変わったアメコミ映画が、この「スーサイド・スクワッド」である。悪党とはいえ、登場キャラの大半が、アメコミの世界をほとんど知らない僕としては、そんなにひどい悪党には見えないところが、肝である。宣伝では、ハーレイ・クインをフィーチャーしていたが、確かに彼女の出番や、キャラ立ちは強いが、メインの主人公は、デッドショットだと思う。ウィル・スミスの演技が立っていて、やたら目立つ。今回、バットマンもチョイ役で出るが、物語にはほぼ関与しないので、ストーリー的には独立している。一応、「バットマンvs.スーパーマン」のその後の展開にはなっているが。ただ、ラスト、ちょっとした余韻があって、そこが、次回作に期待させるところである。ジョーカーの扱いが弱いな、と思っていたら、「スーサイド・スクワッド」には参加していなかったのは、残念。ジャレット・レトの狂気の演技も見て見たかった。
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