劇団SHAMPOO HATを率いる赤堀雅秋が製作した映画「葛城事件」の鑑賞者221名に「「葛城事件」を除いた映画で、これまで見た中で一番後味の悪かった映画は?」というアンケートを実施したそうである。その結果なのだが、第一位に輝いたのは、デヴィッド・フィンチャー監督の「セブン」ということである。僅差で第2位に位置付けたのは、フランク・ダラボン監督のスティーヴン・キング原作の小説を映画化した「ミスト」ということである。以下、園子温監督の「冷たい熱帯魚」、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」、「凶悪」と続く。日本映画は別にして、「セブン」も「ミスト」も「ダンサー・イン・ザ・ダーク」もDVDで見たな、と思い出す。確かに後味が悪い。なんかスッキリしない結末で、インパクトが強かった映画たちだな、と思う。でも、僕の中では「ミスト」の後味の悪さが、一番だな、と個人的には思う。どの映画も救いようのないラストが後味を悪くしているのだが、「ミスト」は、原作を軽々と超えていて、「これ、ありかよ」と思ったぐらいである。まだ、見たことのない人は、体調を整えて、一度見てみることをお勧めする。特に「ダンサー・イン・ザ・ダーク」はカメラが手持ち撮影なので、映像がぶれぶれで、内容もさることながら、軽い乗り物酔いを起こしてしまうので、寝不足時に見るべきではない映画だと思う。
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