旅行作家と言えば、僕のお気に入りの下川裕治のアジア紀行シリーズなどが有名だが、この吉田友和著の「3日もあれば海外旅行」は、週末2泊3日で気軽に海外旅行をするための紹介をしている、いわば旅行旅の入門編といえる本である。下川裕治の旅行旅が、だんだんマニアックな状況になっているのに対し、この吉田友一の本は、「旅行なんてしない」という層に気軽に海外に行くためのアドバイスをしている内容になっている。その分読みやすいが、内容に深みが少ないという背反する状況になっている。まあ、週末2泊3日で海外旅行に行こうとすると、結構体力は使うので、できると言えばできるが、疲労は溜まりやすいと思う。その分、長期休み(ゴールデン・ウィークや夏休み、正月休み)で旅行をするための手段なども記されていて、旅行のための手段を紹介しているのには、親切な書き方だと思う。僕個人も毎年ゴールデン・ウィークには旅行に行っているので、読んでいて、納得する部分は多い。ツアーではなく、個人旅をしてみたいのだが、という層には、役に立つ旅行本だと思う。
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