あらすじ
Mクラスの惑星を探査し終わったタッカーとホシは、エンタープライズへの帰還途中に病気を発症する。隔離室に入れられた二人をフロックスが観察し、原因を突き止めるが、それはシリコンベースのウイルスで、治療法はなかった。そんなクルーの働きをリードと、メイウェザーが静かに観察する。実は、この二人にオルガニア人の精神が宿り、人間の観察、特に死に対する反応を観察する目的があったのである。他の種族に干渉しない、という規約のため、オルガニア人は宿主をいろいろ切り替えながら、タッカーとホシが死にゆく様を観察する。しかし、この二人が瀕死の状態になり、アーチャーが自らを犠牲にして二人を助けようとしたことから、オルガニア人は自身の規約を破る決意をする。
感想
タッカーとホシがウイルスによって死の危機に瀕するが、人間より高度に発達したオルガニア人によって、最終的には命を救われる話である。オルガニア人は、内政不干渉の規約を忠実に守り、過去からいろいろな種族を観察してきたが、人間の観察は初めてで、人間が死の危機に直面するときの反応を、興味深く見守っている。あくまで観察だけなので、悪いことも何もしないのが他の似たようなエピソードと違って、変化球的感覚を覚える。ただ、それでもアーチャーに接触し、アーチャーの見解を聞いた上で、最終的にはオルガニア人は、タッカーとホシを救うのが、物語のハイライトである。なんか似たような種族が「宇宙大作戦」にも出てきたような気がするが、そういう絡みで見ると、ボトル・ショー的エピソードとしては、面白い。
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