スター・トレック エンタープライズ 第84話「陰謀の嵐」

あらすじ

シラナイトに捕まったアーチャーとトゥポルは、そこでリーダー格のトゥパウと、トゥポルの母に出会う。トゥパウは、砂漠でアーチャーたちを救ったアレヴという男がシランという本名で、シラナイトのリーダーだったことを明かす。そして、シランが精神融合でアーチャーの魂にスラクの教えを封じ込めたことを知り、それを取り出そうとする。その頃、ソヴァル大使はバルカン最高司令部を訪問していた。最高司令部のリーダー、ヴラスはソヴァルを解任し、シラナイトの壊滅を狙っていた。そして、エンタープライズがまだ衛星軌道上にいるのを知り、これを排除してシラナイト壊滅を命じる。その中でアーチャーはスラクの教えの通りにキルシャラを探し始める。そして、それを発見するが、その頃にはシラナイトはヴラスの目論見通りに壊滅していた。ヴラスがシラナイトを目の敵にするのには、アンドリアへの先制攻撃の意図があってのことだった。

感想

バルカンをテーマにした話の2話目。今回、バルカン開祖の祖、スラクの教えをアーチャーが受け継ぐという設定が、物語を引っ張って行っている。スラクの教えは、バルカンに論理を持って、精神の安定を図るというものだが、その精神が次第にバルカンから無くなっている、というのが今回のエピソードである。それはバルカン最高司令部であるヴラスの行動をもって、明らかにされている。一方スラクの教えを守ろうというシラナイトも、なんか誤解している感はある。ヴラスによるアンドリア先制攻撃の意図が、今回のシラナイト排除の原因ではあるが、バルカンらしくない行動であると言える。この結末がどうまとまるのか、気になるところではある。

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