機動戦士Zガンダム 第50話「宇宙を駆ける」

あらすじ

エゥーゴとティターンズ、アクシズの戦いは、終局を迎えていた。ブライトは、ティターンズ艦隊を殲滅すべく、コロニーレーザーの発射を決意する。しかし、それを阻止しようとシロッコがコロニーレーザー破壊に動き、シロッコをシャアが追い、そしてハマーンもシャアを追っていた。三つ巴の戦いの中、シャアが不利な状況になる。その頃、カミーユはエマの死を看取り、決意を決める。コロニー内でシロッコとシャア、ハマーンの芝居が行われ、そこにカミーユが割って入る。コロニーから脱出したシャアたちを見たブライトは、コロニーレーザーを発射し、ティターンズ艦隊を殲滅する。そしてシャアはハマーンと対峙するが、ビットに対しきれず、撃墜されてしまう。カミーユは戦いの元凶とするシロッコと対峙し、死者の力を借りてシロッコを倒すが、シロッコの呪縛に囚われ、精神異常をきたしてしまう。そして、戦いは終わった。撃墜された百式のコクピットは開いたままで、シャアの姿はなかった。

感想

Zガンダムの最終回は、物語を一気に片付ける感覚がある。ただ、そのためにこれまで描かれてこなかったキャラ同士の接点が、一気にこの1話で描かれた感はあり、話が急転直下の要素を示している。特にシロッコとカミーユの接点はこれまであまり描いていないので、この最終回での戦いには、多少の違和感がある。カミーユが最後精神異常をきたしてしまうのは、映像上ではシロッコの呪縛によるものだが、物語をずっと見ていると、死者に取り込まれたカミーユが死者の世界に行ってしまった、というように見て取れる。ハマーンとシャアの戦いは、シャアの負けで終わったが、シャア自身の行方は判明していないのが、映画の「逆襲のシャア」につながっていく、ということになっていく。とにかく今エピソードはキャラの主張が激しく、見ごたえが十分である。

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