今日、突然にAppleがiPod Touchとnano、Shuffleの新型を発売した。目玉はTouchのほうで、デザインこそ大幅な刷新はないものの、プロセッサがA8で、カメラも800万画素と、3年前のモデルからすると、大幅な機能強化である。ただ、iPhoneには搭載されている電話機能と、GPSは省かれている。容量も128GBモデルが登場し、44800円という価格設定がされている。過去の記事でも書いていたかと思うが、iPhoneの世間への浸透率を考えると、iPodシリーズの立ち位置というのは、ちょっと危ういと言わざるを得なかった。iPhoneがあれば、iPodで出来ることはすべて出来るからである。立場が変わって、iPhoneが主で、iPodが従という形になってしまっているのが現状である。だから噂でiPodの生産撤退という話も出ていた。今回それが覆され、新型が出たということは、Appleの未体験ユーザーへのエントリーモデルの用意という位置付けがありそうである。これは東洋経済で語られていたことだが、Android端末を使っている人に、気軽にApple体験をしてもらいたいという意図があるらしい。それならば、確かに価格の安いiPodの存在意義は理解できる。iPhoneだと価格は安いがキャリアと2年縛りの契約をするか、本体代が高いが格安SIMで使うか、そういう選択肢しかなく、気軽に変えられないというのがある。その辺の解消に役立っているのならば、iPodの立ち位置は十分理解できるというものである。
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