あらすじ
エンタープライズは、三重星系の中にあるブラックホールを発見した。バルカンでもこういう事例は見たことがないと、トゥポルは言い、アーチャーはその観測に乗り出す。しかし、観測を始めてからクルーの間に異常が起こり始める。どのクルーも些細なことに固執し、互いに譲らなくなっていたのである。アーチャーは父の伝記の序文にこだわり、タッカーはキャプテンズ・チェアの整備にこだわり、リードは新戦術システムにこだわり、ホシは料理にこだわる、と言った具合である。唯一異常にならなかったのはトゥポルであったが、クルーの正気を戻そうとしても、ドクター・フロックス自身も異常をきたしてしまい、頼りにならなかった。トゥポルはフロックスのメイウェザーの脳の観察結果から、三重星系から発生する放射能が原因と判断し、そこから最短で離脱する手はずを整える。まだ多少正気のあったアーチャーとともに、トゥポルはクルーの危機を脱しようと目論む。
感想
最初はコメディーチックな展開が、実はエンタープライズの船の航行やクルーの健康に影響を与えて、危機を迎えるという結構意外な展開の話。最初は結構笑っていられたのであるが、最終的にはトゥポルとアーチャーが必死になって危機を脱する所がハラハラドキドキさせる内容になっている。クルーのこだわりがそれぞれのキャラに沿っていて面白いが、ホシが日本食にこだわっているのが、日本の観客としてはユニークである。メニューも日本語だったし、ホシがこだわっていたのは「おでん」。とても笑えるところである。もっともホシの役を演じているのは韓国系アメリカ人なのだが。この辺はオーティションで落ちてしまった工藤夕貴がホシ役を演じていたら、もっと面白かったのにな、と思ってしまうところである。
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