機動戦士ガンダム 第28話「大西洋、血に染めて」

女スパイ、ミハルを乗せたホワイト・ベースは、漁業組合に扮したジオンの兵を艦内に導く。そのジオンのブーンは、ミハルと接触を取り、ホワイト・ベースが南米に向かうことを確認する。カイはミハルがホワイト・ベースにいることに驚くが、彼女をかくまい、何とか穏便に済ませようとする。しかし、ブーンが部下の仇を取るべく、モビルアーマー、グラブロとズコッグでホワイト・ベースに攻撃をかけた時、ミハルは率先して防戦におもむく。そして悲劇は起こった…。

カイとミハルの淡い恋の悲しい顛末を描いた屈指の名エピソード。今回改めて観てみると、ガンダムの活躍パートは結構余計に感じる。当然主役ロボなので、活躍の場は必要なのだが、ガンダムという作品は結構人間ドラマの要素が強い、子供向けにしては異色の存在なので、本エピソードでもガンダムのパートは蛇足の域を感じる。むしろカイとミハルの二人のやり取りの方が焦点が合っていると思える内容で、その結果のラストの悲劇が余計に強い印象を残す。

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