先週の水曜日、楽しみにしていた佐野元春の異色作「VISITORS」の30周年記念盤が届いた。そこで、少し感想などを書いてみたいと思う。
まず、ディスク1はアルバムVISITORSのリマスター盤。今回はマスターテープにまでさかのぼって、マスタリングをやり直しているため、音がより繊細に聞こえる。これまでのアルバムと比べると、微弱な音まで聞こえてくるような感がある。
ディスク2はバージョン違いの曲を収録。12inch版の曲は20周年記念盤でも収録されたが、7inch盤はこれまでなかったのではないかと思う。それとなぜか再ミックスされたVISITORSとSHAMEは、雰囲気が異なっていて、面白い。でも一番の目玉は未発表曲CONFUSIONの収録ではないかと思われる。この曲を初めて聞くが、VISITORSの一連の曲を聞くと、ちょっとニュアンスが違うなという感触がある。でもやっぱりVISITORSの一連の曲につながる曲なのだとも言える。ファンク色が強く、誰かがカバーしてもおかしくない。
ディスク3はVISITORS Tourの最終公演の模様を収録したライブCD。僕はVISITORS TourのライブビデオはVHSとレーザーディスクでしか持っていないのだが、それらの音質と比較しても、明らかに情報量が増えた印象がある。映像なしでそれだから、映像ありだと、ものすごいことになりそう。
で、ディスク4はDVDでドキュメンタリーとライブ映像の収録。前半のドキュメンタリーで、エンジニアのジョン・ポトカーや元春のインタビューが収録され、後半はVISITORS Tour最終公演のうち、ビデオ化されなかった初日の映像と音源を使って、ライブビデオに仕上がっている。これがまた、結構迫力があって、心地よい。SD画像でビデオカメラ収録なので、画質は厳しいが、楽しむ分には問題はない。
そういった意味で、このアルバムは買いである。ファンならば手元に置いておきたいと思わせるマテリアルであろう。
コメント