スター・トレック エンタープライズ 第17話「果てしなき心の旅」

あらすじ

星雲に近づきつつあるエンタープライズは、8年も宇宙を放浪しているバルカン船と出会う。そのバルカン船はエンジンが不調だったため、エンタープライズは修理に応じる事になった。バルカン船に搭乗しているバルカン人は、ユニークで、感情のコントロールを出来ている人たちであった。その中のトラリスは、トゥポルに関心を示し、彼女の抑圧されている感情を表に出そうと試みる。しかしその行為によってトゥポルは倒れてしまう。一方エンジニアのコヴの父が重病で、連絡を取りたがってとバルカン大使からアーチャーに連絡が入る。しかし、コヴは連絡を取るのを拒否する。アーチャーは、一緒に仕事をしているタッカーに説得するよう依頼する。そうしてタッカーは、何とかコヴを説得する。

感想

今回のエピソードは、バルカンの本質を描いた物語ではあるが、地味な内容であると思う。バルカンの特徴は感情を抑圧して排除するところにあると思うが、それをコントロールして、より感情豊かに生活しているバルカン人が登場し、トゥポルにもそれを強要するところが、淡々と描かれている。実際トゥポルも試してはみるが、そのために医務室送りになるぐらいまで追いつめられてしまう。そういう意味では、バルカンの感情を押し殺すという行為は、普通のバルカンに取っては重要な要素なのだと思う。一方でコヴのような父との距離があるバルカン人がタッカーの教えによって和解するようなもう一つの側面も描かれていて、バルカンの感情に対する考えが透けて見える。

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