ここのところアメリカへの攻勢が強くなっているSoftBank。今度は通信会社ではなく、映画会社に手を出してきた。経営基盤が盤石な状態ではないDreamWorks Animation SKGを買収の方向で検討しているというのである。これまでSoftBankと言えば、日本国内でiPhoneの販売で会社を大きくしてきた印象がある。それがiPhoneの他社取り扱いが進んだところで、ある程度見切りを付け、アメリカの通信会社を買収するという博打に手を出して、現在そのシナジーが現れるのを待っている状況である。そうした中で、借金抱えた状態なのに、その攻めの姿勢は、感心せざるを得ない。特に映画会社は確実な収益の上がる業界ではない。水物の業界で、当たれば大きいが、外れたら大赤字が残る世界である。それを手に入れようというのだから、ギャンブルだよなと思ってしまう。ソニーがコロンビア・ピクチャーズを買収して、結局シナジー効果を出し切れないまま今に至っている事を考えると、SoftBankも買収に疑わしいところがあるが、それでも端から見ていると面白い、と言える。どうなるか、要注目である。
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