富野監督の最新作「ガンダム Gのレコンギスタ」の劇場先行上映に当たり、劇場でのみ発売されたドキュメンタリー作品がこの「BEGINNING OF GUMDAM RECONGUISTA in G」である。ただ、この作品、制作の裏舞台だけを語っているのではない。富野監督の意志により、わずか6日間のみ密着取材が出来る、という条件の元、様々な関係者へのインタビューを含め、富野監督の作品に対する執着心を露わにすることで、「ガンダム Gのレコンギスタ」のテーマみたいな物が浮かび上がってくるという趣向である。密着取材の中では、まだ作品が製作途中の部分が多いので、作品そのものの映像はほとんど登場しないが、それでも線撮や、アフレコのシーンなどを含め、滅多に表に出てこない製作の裏場面が見られるというのは貴重である。取材の冒頭で既に怒り狂っている富野監督は、御歳73歳になっても相変わらずというところで、作品に対するスタンスが変わっていないのだろうな、ということが実感出来る。「ガンダム Gのレコンギスタ」だけでなく、「機動戦士ガンダム」、「機動戦士Zガンダム」の登場キャラのネーミングについての話など、興味深い話も出てくる。このBlu-rayを購入出来るのは、劇場でテレビシリーズの先行上映のチケットを買った人のみなので、入手度はちょっと難しいかもしれないが、コレクションとしてはあった方がいいディスクではある。
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