まんが宇宙大作戦 第22話「逆流する時間」

エンタープライズは初代艦長で今は大使をしているロバート・エイプリルの引退式に出席するために、銀河を航行していた。そこに超新星に向かって猛スピードで飛び込む宇宙船を発見し、事故を防ごうとしたエンタープライズは、その船に引っ張られるように超新星に飛び込む。船体には何も異常のなかったエンタープライズであるが、そこは通常の宇宙とは時間が逆に流れる別の宇宙だった。そのために乗組員たちも次第に若返り、最終的に子供にまで戻ってしまう。脱出方法を見つけたカークたちだったが、子供に戻ったために船のコントロールが出来ず、老人から若くなったエイプリル艦長が船の指揮を取る。

まんが宇宙大作戦の最終回。アニメ版の設定はスター・トレック公式年表には反映されていないのが現実だが、数少ないアニメ版の設定である、エンタープライズの初代艦長がロバート・エイプリルだということを最初に示したエピソードである。物語自体も面白い。時間がすべて逆転しているために登場人物の言語から機械の動きまで全てが逆転しているという、まさに逆転の発想である。その時間の流れが速いためにエンタープライズが通常空間に戻れるまでに、カークたちが子供にまで戻ってしまうというものすごい展開になっている。あり得そうであり得ない話が、ストーリーを面白くしている例だろう。

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