映画「黒いジャガー/シャフト旋風」(輸入盤Blu-ray/CRITERION)

レビューの詳細は、SHAFT’S BIG SCORE!(Blu-ray/CRITERION)/黒いジャガー/シャフト旋風/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。ブラックスプロイテーション映画の代表作である「黒いジャガー」がアメリカの信頼のレーベル、CRITERIONから4K UHD Blu-rayでリリースされたのだが、その特典ディスクに収録されていたのが、直接の続編にあたる「黒いジャガー/シャフト旋風」である。さすがにおまけ映像としての収録なので、4K UHD Blu-rayではなくて、普通のBlu-rayでの収録になっているが、CRITERIONのことなので、1972年制作の映画としてはなかなか高画質、高音質で収録されている。

物語は、シャフトの恋人の兄であるアスビーが、会社の金庫に眠っていた大金を密かに棺桶の中に隠し、シャフトに相談をしようとしたところ、何者かに爆殺され、シャフトがその事件の真相を探る、という展開である。前作「黒いジャガー」が黒人パワーを全開にした快作であったのに比べると、スケール感が小さくなり、パワーが小さくなっているところは否めない。また、音楽がアイザック・ヘイズが続投しなかったために、作品の印象が大きく変わっているのも、この映画の特徴であるとは言える。

そこそこ面白い作品になっているかとは思うが、作品のパワーが小さいので、印象が薄いところはあり、前作を超えるところまで行かない点はある。ただ、クライマックスのアクションシーンは見応えがあり、そこは緊迫感を持って展開している点は見逃せないだろう。

映像は2K/SDRでの収録であり、解像度はフルHDでの表現に限定されるが、その中ではかなり解像度は高いといえる。フィルムグレインはかなり多目で、フイルムをスキャンしている感じは見てとれる。色彩も十分に乗っていて、当時の雰囲気はよく表れている。音声はPCM 1.0chのモノラルサウンドであるが、意外と音の歪みもなく、綺麗な音質をしている。低音の響きは望むべくもないが、全般的に高音質の部類に入れてもいいのではないかと思う。

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