コスモたちソロ星に移民した人々は、遺跡の発掘現場に赴く。そこにはソロ星人の制作したと思われる巨大な乗り物が発掘されたのである。そのソロ星にバッフクラン星から偵察隊がやってくる。彼らは伝説のイデを探しに来たのであるが、じゃじゃ馬のカララが勝手にソロ星を偵察に行ってしまったために、ギジェが捜索隊を出す羽目になる。そして偵察隊がコスモたちを見て危機感を抱き、先制攻撃をかけたことから悲劇は始まる。多くの人々がバッフクランの攻撃で死に、ソロ星の遺跡に逃げ込んだコスモたちは、遺跡が勝手に動き、巨大ロボットになるのを目撃する。イデオンと呼ばれるロボットは、バッフクランの攻撃を食い止める。
「機動戦士ガンダム」と並び、富野由悠季監督の代表作に挙げられるのがこの「伝説巨神イデオン」。そのテレビシリーズは、人気がなく最終回4話を残して打ち切られたが、「機動戦士ガンダム」のブームに乗って、何とか劇場公開でシリーズを完結することが出来た作品である。この第1話では、イデオンが始動することがメインの展開になっているが、見ているとバッフクランの相手を知らないことに対する恐怖感が、物語の悲劇を生み出しているように感じられる。そもそも事態をややこしくさせているのは、バッフクランのカララの独断専行であり、彼女が勝手なことをしなければ、事態は進行しなかったように思える。しかしカララの勝手な行動により、結局は遺跡であったはずのイデオンが復活してしまうのは、必然であったと思う。
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