エンタープライズは未知の惑星を調査していた。そこでスールーが植物の刺の毒にやられ、生命の危機を迎える。それを救ったのはその未知の惑星の住人である植物人だった。植物でありながら人間以上のテクノロジーを持つファイロス人は、知的生命体が運んできた疫病にやられ、絶滅寸前だった。それを救ったのが地球の優性戦争時代に平和をおさめようと画策していたケニクリアスだった。しかしケニクリアスもクローンで何世代も命をつないでいた。ケニクリアスはスポックを自分の後継にと選び、スポックのクローンを作ってしまう。カークらはスポック救出のために策を考えだす。
いかにも「宇宙大作戦」の1エピソードにありそうな展開の話。スポックのクローンが巨大化してしまうところなど、結構無茶な展開だが、その巨大化したスポックがちゃんと元のスポックの精神を持っていて、カークの理論に納得している点などは、面白い展開だと思う。同じくクローンである優性人類のケニクリアスも、カーンの話を知っていると、「ああそういうことなのね」と設定を生かした展開に感心してしまう。それにしても植物が人類以上のテクノロジーを持っていて、他の知的生命体を力で押さえつけて平和にしようという点は、あり得ない設定とはいえ、妙につぼにはまる。
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