スター・トレック ヴォイジャー 第157話「宿命の殺人星人」

ヴォイジャーはプラズマ漏れを起こしている異星人の船を救助する。そこには看守と囚人がいて、囚人がヴォイジャー内部で脱出を図ろうとしていた。トゥヴォックをはじめとするセキュリティチームのおかげで反乱は収まるが、異星人の法律に干渉しないようにするためにジェインウェイは配慮をする。囚人の一人アイコは看守に痛めつけられて大けがを負い、ドクターに治療してもらい、罪の意識に芽生え始める。他の囚人たちもヴォィジャーの待遇に心を変心させていた。しかし、謎の小型船がヴォイジャーを襲い、囚人たちは脱出を再び画策する。

異星人の法を守る者と、犯す者について色々考えさせられる一篇。人を殺したアイコには脳の回路が先天的におかしくて、それを改善したところ自分の罪に対して心を痛めるという話には、考えさせられるところがある。異星人の法律では、犠牲者の遺族が法を犯した者の処罰を決めるというあまり公正ではない設定になっているが、この辺はアメリカ辺りでもいろいろ物議を醸し出しているのではないかと思う。ニーリックスがすぐに囚人にだまされるところはちょっとかわいそう。セブンのボーグ時代の異星人を犠牲にしているところの罪の意識も物語としては大きいと思う。