第4の使徒との死闘の後、シンジはNERVから逃げ出す。しかし行く当てのない逃避行は、第3新東京市内でさまようしかなかった。そこで同級生の相田と出会ったシンジは、相田との会話の中で少し気持ちの切り替えをする。しかし行方を追っていたNERVの諜報機関によって、NERV内に呼び戻され、ミサトとの会話の後、正式にNERVを離れることになった…。
ロボットアニメとしては珍しく戦いのシーンがない異色エピソード。内向的で、自分の意見をなかなか吐露しないシンジの苦悩を描いた静かなエピソードである。シンジがNERVやエヴァンゲリオンに乗ることを拒絶しながら、なぜもとの生活に戻る決意を固めないのかが、疑問ではあるが、彼の心境的には新たな生活も心残りであるということなのだろう。少しずつ同級生との交流も始まり、ミサトとの関係も徐々に構築しつつある中で、どうしたらいいか分からないというのが、シンジの心の揺れ動きではないかと思う。
コメント