映画「ターンエーガンダム II 月光蝶」(国内盤Blu-ray)

全50話に渡るテレビシリーズの後半部を映画化したのがこの「ターンエーガンダム II 月光蝶」。ウィルゲムがすでに月の生産惑星ミスルトゥ近辺にきているところから話が始まり、それから約2時間6分の間、ものすごい展開で物語が進んでいく。「ターンエーガンダム I 地球光」に比べると、テレビシリーズからカットされた場面が意外と少ないように感じるが、それは物語の中心をギム・ギンガナムとターンX、地球の黒歴史について、ターンAとの死闘に物語を絞っているからのように思える。物語の端折り方が冨野監督一級の編集術によってなされているので、「地球光」に比べてテンポがいいと思う。Blu-rayになって異様に画質がいい印象があるが、どうも新作画が多いのではないかと思われる。音響はDOLBY TRUE HDで実に自然なサラウンドをしていて、物語の面白さを補強していると感じられる場面が多々あった。映画2部作を観てきて、基本的にはテレビシリーズを観ている人が楽しむ向けの映画だろうという感触を持ってはいるが、この2部作だけ観ても、ある程度「∀ガンダム」のエッセンスは分かるのではないかと思う。

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