今年の12月14日に発売された佐野元春 and THE HOBO KING BANDの「ALL FLOWERS IN TIME」2011.6.19 東京国際フォーラムのライブBlu-rayを鑑賞した。ライブについての感想やセットリストなどは、すでにブログや本サイトのほうでレポートとして書いているが、改めて気づいたことを書いてみたい。Blu-rayということで映像はハイビジョン画質である。これまでのDVDと比べて圧倒的な解像感があり、リアリティを持って迫ってくる。しかし、NHK-BSプレミアムで放映されたバージョンと比べると、若干鮮鋭感が後退している感じもある。また、カメラの設置位置によっては解像度が落ちるという現象もあるようである。しかしながら、全般的には良好。当時行った感動が蘇ってくる。音はリニアPCMということで当然NHK-BSプレミアムのAACより臨場感を感じる。出来ればDTS-HD MAまたはDOLBY TRUE HDといったロスレス音声でハイクオリティな音響を期待したいところもあったが、リニアPCMでも不満はない。細かいところまで聞こえてくる。ライブ本編をノーカット収録という触れ込みだが、DVDとの兼ね合いがあるのか、途中画面がフェードアウト、フェードインする場面が2ヶ所ある。また、アンコール前の観客の手拍子は当然ながらカット。この辺はビデオという流れからすると当然かも知れない。特典映像は30分近い収録時間があって、約半分が貴重なデビュー30周年キックオフイベント「アンジェリーナの日」からの収録。残りがツアードキュメントといった感じだが、WOWOWで1回だけしか放映されなかったスペシャル番組の映像も含まれているので、見逃した人にも嬉しい収録だろう。総じて満足度の高いパッケージになっている。これで本当は初回限定版の5枚組DVDの東京国際フォーラムパートだけBlu-rayになったバージョンが発売されていれば完璧だったと思うのだが、それはない物ねだりというところか。
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